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シネマカメラとビデオカメラの違いから見るシネマカメラを選ぶ訳

シネマカメラとビデオカメラの違いは業界人でこそこだわって使っているけれど、一体それって何?今回はそれについて見ていきましょう!

ビデオカメラの特徴は?

一般的にビデオカメラといえば、ハンディカムと言って、運動会でお父さんが手に持つサイズのものから、業務用ビデオカメラと呼ばれるものがあります。記録用途で使われるのに優れています。ただし、背景がぼけにくいという特徴もあります。最近の映像の傾向としては、背景がボケる=オシャレという流れになっていますが(本当はもっと色々な要素関わりますが、、)、一般的なビデオカメラではそれが実現しにくいというが言えます。理由としてカメラ内部のセンサーサイズが小さいことが挙げられます。でも、背景がボケにくいということは、映像内のすべてのものを現実通りに記録するのには優れているということになりますよね?だから子供の成長記録にはビデオカメラが良いとも言えますね。

このビデオカメラのメリットは何でしょうか?一番大きなメリットとしては機動性の高さです。ふとした瞬間にカメラを向ければオートフォーカス機能で撮りたい被写体がすぐに撮れます!また、被写体へのズームインがワンボタンでできるのが実は優れている機能なんです。えっこんなに簡単なことができるのは当たり前じゃないの?と思った方もいるかもしれませんが、それがシネマカメラでは違うんです。

シネマカメラの特徴は?

まずはそもそもシネマカメラって一体何なの?という質問についてですが・・・

超簡単に言いますと、写真カメラのように一眼レンズを搭載したビデオカメラのことですね!これをシネマカメラと呼んでいます。写真の世界では、背景ボケというものが技法として非常に重要視されていますが、それと同じような演出をビデオカメラでも可能にすることができます。綺麗なものをもっと美しく、カッコいいものをより洗練されたものへ。そういったイメージを作るのに非常に優れたカメラです。ですので、CMや映画の世界でも多く使われています。

メリットとしては、フィルムの映画のような質感の映像をデジタルで簡単に実現できるということです。何より被写体の良さを引き出すことができます。

ただし、そこにはデメリットも存在します。それは、

・重い

・ズームは手動で行うものが多い(技術が必要)

・フォーカスは機種によって手動(技術が必要)

と決して一日では使いこなせない難しさが存在します。また、手持ちでの移動にはハリウッドで見るような大きなカメラスタビライザーといったものも必要ですね汗

苦しさの先にある映像美(体験談?)に出会うためにこのシネマカメラを使う人も多いのかと思います。

シネマカメラと一眼レフカメラの違いは?

それではシネマカメラと一眼レフカメラには、違いがあるのでしょうか。映像の解像度や美しさだけで見ると、一眼レフカメラで撮影した場合でも、シネマカメラに非常に近いクオリティで撮影できることがあります。もの凄い厳密には、違いがありますが、一眼レフカメラでも十分、綺麗な映像が撮れます。では、一眼レフカメラでシネマカメラに劣ってしまう点は?

一眼レフカメラがシネマカメラよりも劣ってしまうのは・・・

・マイク用のXLR端子があるか

・長時間録画に限界がある

といった点です。シネマカメラでは、業界水準のマイク端子であるXLR端子がひとつかふたつほど付いています。XLR端子は、あの音声ケーブルの先に3本の端子がついています。それに比べ一眼レフカメラでは、3.5mm音声端子しか付いていない事が多いです。一眼レフカメラでは、それに対応したビデオマイクを調達するか、もしくは、プロ用途のビデオマイクを付けるのであれば、3.5mmケーブルとXLR端子の変換ケーブルが必要となります。ちなみに、XLR端子には、オスとメスが存在し、その方向を間違えてしまうと不要なケーブルを手にしてしまい、散財する原因となってしまうので、予め、対応ケーブルの調査を行っておくべきでしょう。

長時間録画についての限界があるのか?ということですが、今の時代(2021年)は大分、改善されたように思います。5年前後ほど前であれば、一眼レフカメラでは、最大30分までの録画しかできないといった機種が多く存在していました。今では、より長い時間での録画が可能になりました。例えば、1時間といった時間ですが、それでも一眼レフカメラには長時間録画を苦手としています。理由として、シネマカメラに比べた放熱性の低さです。一眼レフカメラは、今の時代では4Kもしくは8K録画できる機種もありますが、長時間の録画で放熱できなくなって、熱暴走寸前までいったときに録画が自動的に止まってしまうことがあります。これは機種を故障から守るためのものですが、長時間録画が必須の現場では、これはあってはいけない問題です。この点を考えると、長時間録画を行う際はやはりシネマカメラに軍配が上がります。

他にもシネマカメラが優れている点としては、ダイナミックレンジ(明暗の差の色情報をより多く記録)、ローリングシャッターエフェクト制御(激しいカメラの動きでの歪みが発生するか否か)などがありますが、これらについては、また、今後、続く記事を書いた際にカバーしていければと思っています。レンズを共有することもあるシネマカメラと一眼レフカメラですが、意外に実はこんなにも違いがあったんです。

結果的に言えることは?

記録にはやっぱり優れているのが一般的なビデオカメラですので、個人の趣味レベルでは、まだビデオカメラでも良いのかもしれません!ですが、予算を抑えてシネマ(映画的技法)を追求するのであれば、間をとって一眼レフカメラ映像という手もあります。

会社での映像の場合は、記録映像・ライブ配信目的であればビデオカメラもしくは業務用ビデオカメラを選択することがおススメです。

会社用プロモーションビデオ(VP)作成でCMなどに近いイメージの映像を目指すのであれば、シネマカメラをおススメします。映像美そしてシネマチックなボケ味の活かした映像が撮れるからです。ただし、映像制作力が問われるところでもあるので、ご自身の経験値も参考材料としていただくことが良いかと思います。

まずは、

「映像制作の目的をはっきりさせる」

「完成させたい映像はどのような映像かを知る」

これらをはっきりと知る事によって、必要なツールとしてのカメラ選びができるようになるかと思います。

(※ちなみに画像は私が使用しているCanon C500という旧型のシネマカメラですが未だに現役です)

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