映像制作・動画制作ブログ映像制作、写真撮影、Udemy etc

センサーサイズが小さいカメラが輝くとき

時代の流れ的にフルサイズ一眼カメラが一番良い!という風潮ですが、本当はセンサーサイズが小さいカメラの方が優れているかも!?

センサーサイズが大きい事の良し悪し

センサーサイズが大きいことによるメリットはたくさんあります。まず最初に挙げられるのが、写真サイズが大きいことです。ピクセル数が大きくなるので、その分大きいモニターで表示したときやA3サイズ以上の非常に大きな紙にプリントするときに差が出ます。(後者を求めるのはプロだけかもしれませんが・・)写真サイズが大きいことによる他のメリットは写真をクロップできるということです。つまり自分の好きなサイズにトリミングをして、写真編集で構図を決めれること。これはとても便利です。画像サイズが小さいと決してできないことです。もちろん写真撮影時にしっかりとした構図で撮影できることが何よりも大事です。ただ、フィールドに出て撮影していると、様々な問題が発生し、完全なコンディションでの写真撮影する機会は限られています。それと野鳥撮影の場合(私も野鳥写真を撮影してるのですが)、高速で動く小さな鳥を最大ズームしたレンズで捉えるのが困難なことも多々あります。そういったときはやはり写真の画素数が多い安心感があります。

次に、これはメリット・デメリットでもありますが、センサーサイズが大きいカメラの方が、画角が広くなるということです。ということは、標準レンズでも(一般的に20mm~100mm程度)、広角端(ズームの焦点距離を一番短くした状態)で超広角レンズに近いような効果を得られます。狭い部屋での撮影でスペースを広く見せたい場合、フルサイズセンサーのカメラの方が有利です。逆に、遠くの被写体、やや離れた距離にある小さな被写体を撮影したい場合、フルサイズだとズームで寄り切れないなんてことが発生します。ズームが寄り切れないことほど悔しいことはありません。。私も何度も悔しい思いをしてきています。望遠の写真を狙いたい際には、センサーサイズが小さいAPS-Cもしくはマイクロフォーサーズの方が圧倒的に有利です。もし、カメラを2台持ちであれば、フルサイズとAPS-Cだとレンズを共有できる可能性が高く、2台での撮影できるカバー範囲がどっと増えるのでかなり最強な気もします。

一眼の醍醐味は背景がぼけること・でもデメリットもある

センサーサイズが大きいほど背景がぼけます。綺麗に背景がぼけた写真は本当に魅力的に感じます。ですが、写真を長くやっているとそれもデメリットのひとつと認識せざる得ないときがあります。

例えば、二人の人物が手前と奥にいて、3メートル離れていたとします。

 

フルサイズセンサーのカメラで撮影した場合・・・

この場合は、両方にピントを合わせるには、F値8かそれ以上必要となりそうです。F値を上げるというということは、その分の光量を失いことを意味しています。その光量を補うためにISO値を上げるなどの対策が必要です。ただ、両者にピントを合わせたいがために、ISO値を上げ過ぎて、画質を失うようじゃ本末転倒ですよね?汗

 

APS-Cセンサーのカメラで撮影した場合・・・

以外にもF値は、5.6くらいでも両者がちゃんと見える可能性があります。(機種に多少依存する部分があるかもしれません)
F値を上げすぎなくて済むので、ISO値も無駄に上げる必要がありません。

 

写真には絶対に背景をぼかさなきゃいけないというルールがあるわけでないです。時として、そこにいる人物を記録するために撮るものです。
誰にでもフォーカスが合っているスマートフォンは記録に便利です。ですが、もう少し画質を上げたい。そういったときに登場するのが、コンパクトデジタルカメラです。
写真について深く学びたい際には、APS-C機やマイクロフォーサーズ機でまずは写真で何ができるかを学んでいくのも良いでしょう。

 

結論

センサーサイズが必ずしも大きければ良い訳ではありません。自分のカメラを使うシチュエーションと相談して決めるのが一番です。

フルサイズ機では、画像サイズが大きくトリミングにも余裕がある、けれどレンズチョイスなどからも難しさが生じる。
APS-C機とマイクロフォーサーズ機では、本格的な写真を楽しめる。フルサイズ機より画角が狭いが、標準レンズでも絵作りがしやすい。
コンパクトデジタルカメラは、一般的なスマートフォンよりも画質や撮影機能が上で、ちゃんとしたカメラとしては軽い。ぼかさずに撮る記録写真にも非常に優れている。

他にも気にすべきポイントはありますが、カメラは4~5年でモデルが大きく変わることがあるので、背伸びをし過ぎていない「今」必要なカメラを選ぶのが良いと思います。
安いカメラや安いレンズだとしても、まずは、その機器の性能を最大限活かして撮影し、その機器で自分がやりたいことができない、ということがわかれば(=それだけの実力が付いたら)次の機材にグレードアップする。そんな風にやっていくと自分がレベルアップしていく感覚も楽しいかもしれませんね!


PS. 写真初心者の方向けのオンラインコース「【2日で撮れる】超簡単・図解でスッキリ!!一眼・ミラーレスカメラ 写真入門」を開講しております。現在5000名が受講中です。宜しければぜひ一緒に写真を学びましょう。

CONTACT

MAIL

050-3579-7970

平日10:00-18:00