映像プロダクションを東京でやるということ、今の働き方について考えてみました。

2013年に映像事業をスタート

私は、2013年1月よりセブンシーズピクチャーズとして事業をスタートしました。近年では、Line、facebookなどのインターネットサービスを用いて、周りとコミュニケーションを取るのが普通かと思いますが、そういった文化が定着する以前にアメリカに行ってしまったので、0からツテがないところからの事業スタートでした。当時、できる仕事は何かと探し回り、写真スタジオでの撮影なども行ったりしていました。ツテがないというのは逆境かもしれませんが、東京でやりたいと思ったキッカケは、自分を試したい、挑戦してみたいという気持ちもあったからです。

東京都での映像制作プロダクションとしての活動

東京で事業を始めて特に感じたことは、新しいビジネスや新しい事を始めたい人が溢れる街だということです。一期一会を大事にするようにし、周りの方に支えられ、なんとか今日までやってくることができましたが、やはり東京という場所だからこそたくさんの出会いがあったのだと感じています。とはいいつつも固定費が高いというのはさすが東京といった感じです苦笑・・

東京には名立たる映像制作会社がひしめいている

有名ＣＭを制作してたり、テレビ番組を作っている大きなプロダクションが数多く東京に存在しています。いわゆる人海戦術を使っている会社をライバルにしていては、私たちでは太刀打ちはできません。私たちは、少数精鋭チームで制作を行っているので、フレキシブルな対応ができ、予算感も抑えられるのが強みです。予算内でどうやって高いクオリティを出せるか、それは常に私たちの課題でもあります。個人や会社で映像を発信したいときに「できないこと」「わからないこと」「かゆいところ」が存在すると思います。そんな悩みを解決する存在、近くにいる街の映像制作屋さんになれれば良いなとも思っています。

コロナ禍により映像業界も激動

最近のイベントは、なるべくライブ配信で、ということも増えてきました。ライブ配信文化というものは、一部のライバー(ライブ配信者)などの専売特許のようなものでしたが、最近では、企業や舞台のライブ配信も増えています。これまでは入場料を払って観ていたものを、インターネットで視聴して、投げ銭をするというのが、これからは当たり前なのかもしれません。映像業界でもテレビ番組の予算削減など、時代の流れに逆らえない部分もあります。これからは、映像業界全体でも少数精鋭もしくは、一人でなるべくすべてこなせる人材が必要とされそうです。

リモートワークを始めてみた

こんな状況ですので、私もリモートワークを開始しました。これまで、一週間のうちの4日間は会議などで外を周っている時期もありましたが、現在はテレビ会議を使用していることもあり、撮影など以外で外へ出る機会は大分減ったと感じています。こういう生活を送っていると、これまで、移動時間にたくさんの時間を費やしてきたことに気付きました。世の中が早く元通りに戻ればと願っていますが、今、制限化に置かれたからこそ気付いたことも多々ありました。映像制作という仕事は、100%リモート化が難しい部分がありますが、プリプロダクション(制作準備段階)で脚本を書いたり、プロジェクトをプレゼンするのは、リモートでできますし、ポストプロダクション(編集段階)では、それこそ自宅でも作業ができます。もしも、私がアニメだけしか作らない映像制作者であれば、インターネットさえあれば都心部を離れることができるのかもしれませんが、撮影をしている以上は、このエリアを離れられないとも感じています。

これからの時代の映像制作との向き合い方

これまでと同じように映像制作を自由にするのは、困難な時代です。多くのリアルでの交流をする機会も失われました。ですが、映像を届ける、映像で交流するということに多くの可能性があると思います。今はスマートフォンひとつあれば、撮影だけでなく、編集までできてしまいます。10年前まではとても考えられませんでした。映像を作ることを躊躇している方は、ぜひ、何かコンセプトを決めて、撮影してみてください。遠く離れた家族へのメッセージ、ビジネス用のＰＲ動画などまずは何でも撮影してみてください。映像の世界では、完璧というものが存在しません。映像表現には、常に未知の可能性や余地が存在しているので、今できる最善の動画を作り続ければ、誰しもが映像発信者としての独自のスタイルをいつか構築できる日が来ることでしょう。

8年間、映像制作をやってきてやっとスタートラインに立てている気がしています。これからも精力的に制作活動をしていきたく思っております。

PS. 東京で映像制作をご依頼されたい際は、ぜひセブンシーズピクチャーズも検討していただけると嬉しいです！