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アメリカの映像業界に関わって思ったこと

今回はアメリカの映像業界について、思ったことを書いていきます。

アメリカの映像業界に関わった経緯

実は筆者は、2007年から2012年までの間アメリカに滞在していました。その間にロサンゼルスでコミュニティカレッジで映像科を卒業しました。その後、制作の手伝いやエキストラ出演などを通し、アメリカの映像業界を覗くことができました。

仕事の細分化が凄い

アメリカの映像業界では、制作スタッフの仕事が細分化されています。例えばカメラによっては映像のフォーカス合わせは今でも手動で行われることがあります。その際に、フォーカスを合わせるだけが仕事の人(focus puller technician)が2名いたりします。小さい仕事のように思われる人もいるかもしれませんが、非常に重要な役割を果たします。映像に命を吹き込むためにも、観客の視点誘導をフォーカスすることによって行えるからです。

フランクな現場で笑い声に溢れていた

とあるCM制作の現場での話ですが、一日の長い撮影ではケータリングが用意されていることが多いです。その中で、偶然監督を見かけました。誰かと話をしていたので誰だろうと思ったのですが、現場のADのような役割のスタッフでした。楽しく話をしているといった様子でした。

日本の映像制作の現場では、役職によって話しかけずらかったりということもあるかと思いますが、そういった住み分けのようなものがなく非常にオープンな雰囲気で制作できること、それが海外らしいなと感じました。

残業に対する考え方がシビア

アメリカの制作現場では、残業に対しての考えがシビアです。スタッフ全員が絶対に時間内に終わらせるという強い意志をもっているように感じました。それもそのはずです。なぜなら、残業が発生したら、予想以上のプロダクションコストがかかるからです。労働組合がしっかりしているので、俳優だとしても残業代がしっかり払われることが多いでしょう。それではもらう側は残業したいのでは?という訳でもありません。かなり前のことだったので詳しい比率は忘れてしまいましたが、渡米中に残業がある現場で働いたことがありました。その給料明細を見たときに驚きました。なんと残業代に対する税金が普通に働くよりも多く取られてしまっていたのです。ここから言えることは雇う側も雇われる側も非常に非効率で残業はするべきではないということです。

アメリカの映像制作現場から学べる事は

日本では、なかなか上記のように仕事を細分化して人を多く雇うことが難しいのが事実です。ですがここから学べることは、限られたリソースの中でどれだけのこだわりを見せることができるのかだと思います。勢いで撮影に入ってしまって後悔することがあるのが映像制作です。なのでできる限りの準備をして最善を尽くして実際の撮影に臨むことが良いでしょう。最近では、VRやドローン撮影など新たな分野が開拓されている映像ですが、それら新しいことを楽しみながら学んでゆくことで、独自の制作スタイルを確立できるかもしれません。

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